2010年12月12日に行われた、コソボが08年にセルビアからの独立を宣言してから初の総選挙。即日開票の結果、サチ首相が率いる与党・コソボ民主党が得票率33.5%で第1党を維持した。2番目はサチ政権から最近離脱したコソボ民主同盟で得票率は23.6%。3番目は民族主義政策を掲げる新党の自己決定運動で同12.2%だった。いずれの政党も過半数に達しなかったため、連立政権を巡る交渉が焦点となった。
コソボ総選挙は11年後半の予定だったが、10年9月に辞任したセイディウ大統領の後任選びで民主党と民主同盟が対立、サチ内閣不信任案が可決されたため議会が解散、前倒し選挙となった。コソボ北部のセルビア系住民居住区で、独立宣言に反対するセルビアの指示を受け、多数の住民が投票をボイコットするなど、投票率は47.8%にとどまった。