欧州連合(EU)への東欧諸国の加盟問題。EUは2012年3月1日開催の首脳会議で、セルビアをEUの加盟候補国とすることで合意した。ただし、EU側は10月10日に公表した欧州委員会の拡大戦略文書の中で、セルビアに対し加盟交渉開始の条件として、コソボとの関係について目に見える、持続的な改善に向けた措置を取ることを求めている。実際に加盟交渉を開始するためには加盟27カ国の了承が必要となる。一方、コソボもEUへの加盟について「20年頃までに実現できる」(ホジャイ外相)とみている。そのため、加盟への課題とされる経済基盤整備やEU域内での査証(ビザ)なし渡航に関する交渉を進める方針とみられる。