スロバキアで2012年3月10日に実施された繰り上げ総選挙(定数150)。開票の結果、中道左派の最大野党スメル(道標)が圧勝、過半数の86議席を獲得した。4月4日、スメルのフィツォ党首が首相に就任、スロバキア史上初の単独政権が発足した。10年6月12日に行われた総選挙の結果、与党スメルは最大議席を得たものの、連立相手の議席喪失などで連立工作に失敗。7月9日、ラディチョバー「スロバキア民主キリスト教同盟」(SDKU)選挙対策本部長を首班とする4党による中道右派政権が発足した。ところが11年10月、ユーロ危機に伴う欧州金融安定ファシリティー(EFSF)機能拡充条約の批准問題がきっかけで国会はラディチョバー政権への不信任を表明。EFSF機能拡充条約は野党スメルの支持を受け批准されたが、その見返りに与党は12年3月に繰り上げ総選挙を実施することに同意した。