チェコで2013年1月25、26日に行われた大統領選の決選投票。開票の結果、中道左派のゼマン元首相が中道右派のシュワルツェンベルグ外相を破り当選した。大統領はこれまで議会で選出されていたが、12年に憲法が改正され、初めて国民の直接投票で選出された。今回の選挙には9人が立候補、第一回投票で過半数の票を得た候補がおらず、上位2人による決選投票に持ち込まれた。大統領は国家元首として対外的な役割を果たすとともに軍最高司令官を兼任しているが、内政は首相が握っている。クラウス前大統領が欧州連合(EU)に懐疑的だったため、ゼマン新大統領はEUとの関係改善を掲げている。