チェコで下院の解散に伴い、2013年10月25~26日に行われた総選挙(定数200)。同年6月にネチャス首相が政治スキャンダルによって辞任したのを受けたもの。即日開票の結果、野党の社会民主党(中道左派)が50議席を獲得、第一党になった。2位に躍進したのは富豪のバビシュ氏が創立した新党ANO2011(中道右派)で47議席を得た。与党の市民民主党(中道左派)は緊縮財政や腐敗体質への不満から16議席しか獲得できず、5位に落ち込んだ。社会民主党のソボトカ党首はANO2011など3党で連立政権を組み、14年1月29日、新首相に任命された。親欧州路線のゼマン大統領とともに、ユーロ導入など欧州統合強化に向け積極的に取り組む方針である。