任期満了に伴い2013年10月27日に行われたグルジア大統領選。即日開票の結果、イワニシビリ首相率いる与党、グルジアの夢が擁立するマルグベラシビリ前第一副首相が有効票の6割超を得票し、サーカシビリ大統領派の政党、統一国民運動が推すバクラゼ前国会議長を破った。任期は5年間。今回の選挙は、12年10月の議会選でサーカシビリ氏から政権を奪取したイワニシビリ首相の路線継続の是非が焦点だった。首相派が圧勝し、信任を得たことで親欧米路線とロシアとの関係改善を両立させる「バランス外交」を強化するとみられる。また、10年の憲法改正により大統領選後、外交と内政の実権が首相と議会に移ることが決まっていた。大統領は名誉職に近くなるが、大統領と首相が対立していた権力構造の「ねじれ」は解消された。