スロベニアのアレンカ・ブラトゥシェク内閣が総辞職したことを受け、2014年7月に行われた国民議会(下院、定数90)の総選挙。開票の結果、中道左派の新党「ミロ・ツェラル党」(現「現代中央党」)が第1党となり、同年9月、法学者のミロ・ツェラル党首を首相とする3党連立の中道左派政権が発足。景気回復と財政再建に取り組むこととなった。ブラトゥシェク前首相は13年3月、同国初の女性首相に就任。財政緊縮策を推進して財政赤字の削減と経済の立て直しに努めてきた。だが、14年4月下旬に行われた所属政党「積極的なスロベニア」の党首選で、公共事業の拡大による経済活性化を主張するリュブリャナ市長のゾラン・ヤンコビッチに敗れた。