旧ソ連構成国グルジア(Gruziya)の国名呼称を「ジョージア(Georgia)」に変更する日本の法改正が、2015年4月、衆院本会議において全会一致で可決、成立した。同国のグルジア語での呼称は「サカルトベロ(Sakartvelo)」で、「グルジア」はロシア語に由来しているため、グルジア政府はロシアと領土をめぐり武力衝突、外交関係が断絶した08年以来、英語に基づく「ジョージア」への変更を各国に働きかけていた。国連加盟国の大多数は、それ以前から「ジョージア」と呼んでいたが、日本政府はこれまで受け入れてこなかった。しかし、14年10月に訪日したギオルギ・マルグベラシビリ大統領が、安倍晋三首相に直接働きかけたこともあり、ようやく変更要請に応じることを表明した。