2014年11月に実施された議会選で親ロ派の社会党が第1党になったが、定数101議席の過半数には達しなかった。このため親欧州派政党を中心に連立交渉が行われたが、難航。首相候補に指名されたユリエ・レアンカの政治行動計画は、15年2月の投票で親欧州派の自由党の支持を得られず否決された。このためニコラエ・ティモフティ大統領は各会派との協議を経て自由民主党推薦のビジネスマン、キリル・ガブリチを首相に指名する大統領令に署名した。同月18日、議会の承認を得てガブリチ内閣が誕生したが、学歴詐称の疑いによりわずか4カ月で辞職。そこで各党は連立交渉を再開し、同年7月23日、与党連合を結成していた自由民主党と民主党に自由党を加えた3党が新与党連合を結成する合意文書に署名。同月30日、バレリウ・ストレレツ自由民主党副党首を首相とする新内閣が発足したが、国内主要銀行の資金消失事件をきっかけに、同年10月、内閣不信任案が可決。ストレレツ内閣は総辞職した。