2016年10月8日、任期満了に伴いジョージアで行われた議会選挙(1院制、定数150)。即日開票の結果、ギオルギ・クビリカシビリ首相率いる与党「ジョージアの夢・民主ジョージア」が115議席を獲得、最大野党「統一国民運動(UNM)」を抑えて第1党を維持した。「ジョージアの夢」は欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指しながら、08年の紛争で戦火を交えたロシアとも関係改善を図るバランス外交を推進している。野党の「統一国民運動」は親欧路線を取り、対ロシア強硬派として知られる。04~12年まで政権の座にあったが、親ロ派で分離独立を望む南オセチアへの侵攻とその失敗、汚職や政権腐敗などにより国民の支持を失い、政権を明け渡した。