2016年11月13日、任期満了に伴いモルドバで実施された大統領選の決選投票。即日開票の結果、親ロシア派野党・社会党のイーゴル・ドドン党首が親欧州派野党連合の統一候補、マイア・サンドゥ元世界銀行顧問を破り当選した。任期は4年。大統領は00年以降、議会が選出していたが、16年3月、憲法裁判所が違憲と判断したため、直接選挙制に戻された。モルドバは04年の連立政権誕生以来親欧路線を取り、14年には欧州連合(EU)と政治・経済関係を強化する連合協定に調印しているが、ロシアとの幅広い関係回復を掲げるドドン大統領は、同協定の破棄を主張している。