2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロでの爆弾テロと、郊外のウトヤ島で起きた銃乱射事件のこと。22日午後3時半、首都オスロの中心部、官庁街で、大きな爆発が起こり、8人が死亡した。ストルテンベルグ首相の執務室の入る政府庁舎も被害を受けたが、首相は無事であった。約2時間後の5時半、オスロ郊外のウトヤ島で行われていた労働党の青年部の集会で、今度は銃乱射事件が起きた。当時約700人の若者が集会に参加していたが、死者は68人に上った。犯人はウトヤ島の現場で拘束されたが、アンネシュ・ブレイビクという32歳のノルウェー人男性で、連続テロは彼の単独犯行であった。動機として、犯人は「(政権与党の)労働党によってこの国はだめにされた。多文化主義やイスラム系移民などからこの国を救うため必要だった」と述べたといわれる。