北極圏の環境保護や持続可能な開発を目指す政府間フォーラム。1996年にハイレベルな政府間協議体として創設された。現在はカナダ、デンマーク(グリーンランド・フェロー諸島を含む)、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ロシア、スウェーデン、アメリカの8カ国が加盟国。北極圏諸国に居住する先住民団体が常時参加者として認定されている。他にオブザーバー資格があるが、評議会は、これを活動に貢献する国・組織と限定している。現在、各種団体の他、国としてはイギリス、フランス、ドイツなど6欧州諸国が認定されているが、日本、中国、韓国などが資格申請中である。北極海の氷結地帯の縮小によって北極海航路やエネルギー資源の開発がにわかに注目されるようになり、北極評議会が存在感を増している。