2003年より国連イラク支援団(UNAMI)を通して実施されている、イラクでの人道的援助、復興支援。03年8月、バグダッドの国連本部が自爆テロの攻撃を受け22人の職員が死亡したが、その後もUNAMIは国連の安保理決議1546に基づき、2回の選挙支援、憲法起草や官僚機構の再構築、司法改革を促進するための助言と支援を行ってきた。その任務は07年8月、安保理決議1770により更新され(12カ月)、さらに政治対話や国民和解の領域への助言と支援が任務に加えられた。UNAMIは、300人の国際職員と393人の現地採用職員によってイラクでの支援を行っている。UNAMIの活動以外にも国連は、03年10月のマドリード会議で発足させたイラク復興信託基金(IRFFI)や07年5月採択のイラク・コンパクト(ICI)を通し、国際社会のイラク復興支援の強化を図っている。また、イラク憲法再検討委員会(CRC)を支援し、憲法改正における連邦制度、財政制度、司法制度、議会機能について助言を行っている。