イラン革命の防衛を目的にホメイニ師の命令で正規軍と並行してつくられた軍事組織。設立はイラン革命後の1979年5月。80~88年のイラン・イラク戦争においては国防に貢献した。組織構成は、陸、海、空の三軍を有するほか、91年にアルクッズと称される国外工作の特殊部隊が設置されている。また民兵部隊バシージも管理下に置いている。兵力は約12万5000人。アフマディネジャド大統領は革命防衛隊の出身であり、その関係で、イランの現政権の要職には同組織出身者が多く見受けられる。アメリカは、アルクッズによるレバノンのヒズボラなど42の過激グループへの支援や、イラクでのマフディー軍をはじめとする武装勢力への支援工作活動などを理由に、2007年10月、同組織を国際テロ組織に指定した。こうした中、同月、10年間にわたり司令官を務めたサファビに代わり、シャファリ准将が新司令官に任命されている。なお、07年3月に発生したシャトル・アラブ川下流での15人の英海軍兵士身柄拘束事件も、同組織が関与したと分析されている。