1979年2月、パーレビ王朝を打倒した革命。イスラム法学者ルーホッラー・ホメイニ師を指導者としてイスラムに基づく国づくりを始めたためイスラム革命と呼ばれている。以後、79年11月のアメリカ大使館占拠事件、80年9月のイラン・イラク戦争勃発(88年8月停戦)、81年8月のイスラム共和党(IRP)本部爆破事件、87年6月のイスラム共和党解散、89年6月3日のホメイニ師死去と、数々の節目を経てきた。革命後の激動期を、王政打倒で協力したツーデ党、モジャヘディン・ハルク、フェダイン・ハルクを政権から排除し、イスラム法学者を最高指導者(ヴェラーヤテ・ファキーフ)とする統治システムを創出した。現在、この地位にはハメネイ師が就任しているが、一部、革命を知らない若い世代からは、より自由な社会を求める声も聞かれている。