アメリカのオバマ大統領が推進している、イスラエルとパレスチナの和平交渉。2010年5月からアメリカが仲介する間接交渉が開始され、9月初めには直接交渉が開始された。しかし、イスラエルが10カ月継続した西岸での入植地建設凍結措置が9月28日で期限切れになり、パレスチナ側は凍結が継続されない限り交渉に応じない立場を表明した。アメリカが仲介努力をしたがイスラエル側は凍結を再開せず、交渉は中断された。11年を通してオバマ大統領は交渉の再開を働きかけたが、直接交渉は再開されなかった。11年9月に、パレスチナが国連への加盟を正式に要請した。中東和平4者協議(アメリカ、EU〔欧州連合〕、国連、ロシアで構成)は、パレスチナに国連加盟を取り下げさせるため、交渉再開に尽力した。11年末から12年1月にかけてヨルダンの首都アンマンで交渉再開のための予備交渉が行われたが、不調に終わった。