2011年2月のエジプトでの政変後に、ムスリム同胞団が創設したイスラム系政党。11年末から12年1月にかけて行われた選挙で47%を獲得し、新議会(定数498)内で235議席を獲得した。ムバラク体勢崩壊後の11年2月21日、ムスリム同胞団は自由公正党の創設を発表した。5月18日に党創設の届け出が出され、6月6日に政府の認可を受けた。自由公正党は、複数のイスラム系政党と連合を組み選挙戦に臨んだ。12年1月下旬、新議会が開催され同党幹事長サアド・アル・カタートニーが議長に選出された。自由公正党は、より厳格なイスラムを掲げるサラフィスト系政党「ヌール」党と連携するとした。しかし、ともにイスラム政党であるが、穏健派と過激派の連携が機能するか疑問視する声もある。12年2月に行われたシューラ評議会の選挙でも自由公正党が勝利を収めた。