イスラエル軍とガザの武装組織間の戦闘。2012年11月はじめ、ガザ境界付近で爆発があり、イスラエル軍兵士が負傷した後、暴力の連鎖が激化した。ガザからのロケット弾攻撃でイスラエル側に死者が出ると、イスラエル軍は報復空爆を強化し、14日には軍事部門司令官の車を空爆して殺害した。ガザの武装勢力は、ロケット弾攻撃を拡大し、15日には、イスラエル中部のテルアビブを攻撃した。イスラエル軍は、テルアビブ攻撃に対応して予備役兵士の召集を開始し、陸軍によるガザ侵攻の準備を開始した。エジプトが積極的に停戦を働きかけた。11月20日、アメリカのクリントン国務長官が、イスラエルを訪問し、停戦の最後の詰めを行い、21日、エジプトが現地時間朝9時からの停戦を発表した。停戦合意では、戦闘停止に加えて、イスラエル軍のガザ封鎖緩和について協議を行うとの条項が入った。ガザからのロケット弾攻撃は1500発、イスラエル軍の空爆は1500カ所とされた。死者はパレスチナ側が156人、イスラエル側が6人。停戦発効後、ガザからの攻撃はなく、ガザを統治するハマスは停戦を維持している。