内戦のためシリア周辺国に逃げたシリア国民。ただし富裕層は、欧米諸国や周辺国に旅行者として滞在する場合もある。シリアの人口は2012年時点で約2240万人。13年9月時点で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、シリアから国外に逃れた難民が200万人に達したと発表した。国連によれば、シリア難民は、過去1年で180万人近く増加した。難民数はレバノン約72万人、ヨルダン約52万人、トルコ約46万人。難民全体の52%が17歳以下の子ども。シリア国内の避難民は、国連の推定では、13年8月末時点で425万人に上る。シリア国民の4人に1人は国内か国外に避難した計算になる。難民状態が長期化するにしたがい子どもの教育の問題が深刻化している。シリア難民は、避難先で仕事につくため、ホスト国住民の仕事を奪うとして新たな社会問題も生みだしている。