2006年12月21日未明、トルクメニスタンのニヤゾフ大統領が心臓発作で死去した。享年66。同日、緊急閣議と国家安全保障会議により、49歳のグルバングルイ・ベルディムハメドフ副首相(保健・医療産業相兼任)が国葬葬儀委員長に任命され、事実上の後継者として浮上した。憲法上、国会議長が大統領代行となるはずであったが、この規定は一切無視され、国会議長は身柄を拘束された。26日、議会よりも上位の意思決定機関とされるハルク・マスハラティ(人民評議会)が臨時招集され、憲法を部分的に改正するとともに、現職大統領代行であるベルディムハメドフの次回大統領選挙への立候補が容認された。同評議会は5人の候補者を承認するなど、「民主的」な後継大統領選出の手続きであることが強調された。07年2月11日の大統領選挙では、89.23%の得票率を経て、ベルディムハメドフが圧勝した。