旧ソ連諸国からなるロシア主導の多国間安全保障枠組み。前身はソ連解体直後の1992年5月15日に締結された「集団安全保障条約」(通称タシケント条約)。原加盟国はアルメニア、カザフスタン、キルギス、ロシア、ウズベキスタン、タジキスタンの6カ国。その後、逐次、加盟国の構成が変化。2002年5月、ウズベキスタン(1999年に脱退)を除く原加盟5カ国とベラルーシ(93年加盟)の6カ国が条約の機構化を決定。同年10月に改組に関する決定に署名(2003年9月発効)。事務局はモスクワ。加盟国首脳会合、閣僚級会合を定期的に実施するほか、統合司令部、中央アジア地域緊急展開集団部隊などを備える。同部隊によるテロ対策演習「ルベージ(境界)」などを毎年実施。06年6月にはウズベキスタンが再加盟したものの、12年12月再脱退。ユーラシア経済共同体とともにロシア主導の地域協力の要となっている。