アフガニスタン大統領(就任期間2004~14年)。1957年生まれ。アメリカやインドへの留学経験をもつ。タリバン台頭前のラバニ政権期に外務次官(92~94年)。その後、タリバン政権に接近した時期もあったが、父親が殺害されたのを機にタリバンと距離を置く。アメリカ軍のアフガニスタン介入時まで、アメリカ中央情報局(CIA)や石油メジャーとの関係もあったとされる。2001年12月、ボン会合を受けて発足したアフガニスタン暫定行政機構議長に就任して以来、アメリカとの強いつながりを背景に、一貫して国家再建を主導。02年6月、緊急ロヤ・ジルガによって移行政権大統領に選出。04年10月、憲法発効後の直接選挙により大統領に当選(任期5年)。同年12月7日、大統領に就任。09年8月の大統領選挙の結果、同年11月7日に再選が決定した。11年8月11日、大統領府を通じ、憲法の規定に従い3期目の出馬を見送る意向を表明。