アゼルバイジャン北部に位置する、旧ソ連軍のレーダー基地。1984年建造。要員数などは不明。弾道ミサイルの早期警戒レーダーを備え、その掌握範囲は最大約6000キロ、中央・南アジア全域からインド洋にまで達するとみられ、地政学的にも重要である。9.11事件後の2002年1月、ソ連解体以来、所属が不明確であったところ、アゼルバイジャンがロシアへの10年間の貸与を合意。07年6月のハイリゲンダムG8首脳会合で、チェコやポーランドのレーダー基地を取り込んだアメリカのミサイル防衛システム構築に反対するロシアが、ガバラ基地の共同利用を逆提案した。以後、関係国で協議が進められている。