競争の緩和、難問・奇問の排除、選抜方法の多様化などを目的に1979年に共通1次試験が導入され、国公立大学入試では共通1次試験と各大学が行う2次試験が併用されてきた。しかし受験産業の介入と偏差値による輪切り選抜の拡大、受験生の負担増と国公立大離れ等が進んだため、90年春より、共通1次試験は廃止され、私立大学も参加できる共通テストとして大学入試センター試験が実施されてきた。マークシート方式などテスト形式では共通1次試験と同様だが、教科・科目の指定や試験結果の利用方法は各大学が決定できる点で従来と異なる。同試験を利用する私立大学も増えており、2004年度からは短大も利用可能になった。11年度はすべての国公立大に加えて、私大の8割を超える504校、163校の短大が利用した。また06年度からは、外国語でリスニングテストが導入された。