生徒が自身の髪を染めたりパーマをかけたりしているか、生まれつきの髪かどうかを見分けるために、入学時に高等学校が一部の生徒に提出を求める書類。「頭髪についての申請書」など、学校によって名称は異なる。頭髪指導に関する問題が社会的に注目されたきっかけは、2017年、大阪府立高等学校の女子生徒が、生まれつきの茶髪を黒く染めるように学校から強制されたことは違法であるとして起こした訴訟である。同年5月1日付の朝日新聞の報道では、東京都立高等学校の約6割で地毛証明書が導入されているという。一部では、幼児期や中学校時代の髪を確認できる写真が裏づけとして求められる。「ブラック校則」とも呼ばれる行き過ぎた校則の象徴的な事例として注目を集めた。