正式名は国連世界女性会議。世界の女性の地位向上を実現するために国連が開催する政府間会議。1975年、第1回国際婦人年世界会議が「平等・開発・平和」をテーマにメキシコシティで開催され、「世界行動計画」を採択した。国連女性(婦人)の10年(76~85年)に各国で女性の地位向上に集中的に取り組みがなされた。第2回は80年にコペンハーゲン、第3回は85年ナイロビで開催。95年第4回北京会議で「北京宣言及び行動綱領」を採択、2000年ニューヨーク国連特別総会「女性2000年会議」で「政治宣言及び成果」を採択。05年には、ニューヨークで開かれた国連女性(婦人)の地位委員会(第49回CSW)を格上げして国連「北京+10」閣僚級会合として開催。「北京宣言及び行動綱領」と「女性2000年会議成果文書」を再確認した政治宣言「すべての形態の搾取に関する女性・女児の人身取引需要の撤廃」、「国内政策及び計画におけるジェンダー主流化」など10の決議を採択。NGOが各国・地域でレポートを作成するなど、積極的なロビー活動を行った。10年は北京会議から15年にあたり国連「北京+15」記念会合をニューヨークで開催。国連女性(婦人)の地位委員会(第54回CSW)による、「北京宣言及び行動綱領」と「女性2000年会議成果文書」の実施状況の評価を主要テーマとした。日本のNGO日本女性監視機構(JAWW)は01年2月から、北京行動綱領や成果文書の実施に関する政府の実施状況の監視・提案活動を行っている。