政治・経済・地域・家庭など様々な領域で、人びとが互いに力を合わせ、よりよい社会を築くために、自分で意思決定し、行動する能力を身につけること。性差別などによって、人々が潜在的に持つ能力を生かすことができない状況を変えるための概念。「女性のエンパワーメント」は1995年第4回世界女性会議(北京会議)や女性2000年会議(ニューヨーク)の主要課題であった。日本政府は北京会議でWIDイニシアチブを発表し、途上国女性の能力開発に有効な教育・健康・経済社会活動の支援を行うとし、JICA(Japan International Cooperation Agency 日本国際協力機構 )による「ヨルダン南部女性の健康とエンパワーメント統合プロジェクト」、アフリカの女性指導者を対象とした「健康と栄養改善のための女性指導者研修」、アフガニスタンの「女性課題省の能力強化の支援」などを実施している。