子どもを持つ男女の再婚や再々婚により形成される、血縁のない親子関係や兄弟姉妹関係を含む家族形態。事実婚の場合もある。ステップ(step)は「継(まま)」を意味する。離別や死別後に一方または双方が子連れで再婚すると、子どもと親の間には継母・継父の関係や義子の関係が、子ども同士では義理の兄弟姉妹の関係が生まれる。離婚率や再婚率の高いアメリカでは1970年代から増加し始め、家族形態として一般化している。日本でも、90年代から離婚の増加とともに再婚が増加。現在、結婚の4組に1組は一方または双方が再婚で、子ども連れの再婚も増加している(人口動態統計)。血縁を超えた新たな親子関係の築き方、元配偶者との面会についてなど、特有の問題で悩む者も多い。日本では子連れ再婚へのサポート体制は整っていないが、民間の非営利団体であるSAJ(Stepfamily Association of Japan)などが、当事者の自助グループを中心に交流会や講演会の開催、情報提供などの支援をしている。現在、全国にネットワークが形成されつつある。2014年秋頃からNHKでステップ・ファミリーの特集番組が放送されるなど、全国的な関心が高まっている。