障害者が一般の職場で就労できるよう障害者と職場の双方を支援する専門職。ジョブコーチの仕事としては、作業訓練や職場実習など一般就労のための援助、就労に移行できるための作業遂行能力の把握やハローワークでの求職登録支援、職場実習の受け入れ先や職場の開拓、障害者の職場での定着支援など多岐に及んでいる。2002年に、知的障害者や精神障害者等の職場での適応を容易にするために、障害者のいる職場にジョブコーチを派遣し、障害者には職務を遂行するのに必要な指導をし、事業主には障害特性に配慮した雇用管理や職務内容の設定等の助言をするなど、障害者の就労を支援する職場適応援助者(ジョブコーチ)事業が実施されるようになった。ジョブコーチは、都道府県に設置された地域障害者職業センターやセンターと連携して支援を行う福祉施設等に配置されているが、05年10月から、ジョブコーチ数の拡充と、福祉施設や職場での支援機能を強化する目的で職場適応援助者助成金制度が設けられるようになった。この制度による助成の対象は、福祉施設等に属するジョブコーチ(第1号職場適応援助者)と企業に所属するジョブコーチ(第2号職場適応援助者)で、助成を受けるには高齢・障害者雇用支援機構、ジョブコーチ・ネットワーク、大阪障害者雇用支援ネットワークが行う養成研修を修了することが必要となっている。