刑務所を出所した元受刑者や非行少年ら保護観察対象者の社会復帰を支える保護司が、更正保護活動を行う地域の活動拠点。法務大臣から委嘱を受ける無給の保護司は、保護観察所の支援の下、自宅などで保護観察対象者と面接して生活指導や就労支援に当たり、また地域の防犯活動等にも携わっているが、近年その数は減少傾向にあり一人一人の負担も重くなっている。法務省は2008年度からこうした保護司の活動を支えるため、面接室などを備えた地域拠点の整備に取り組んでいる。14年度では345カ所のセンターが稼働している。センターには、企画調整保護司が配置され、関係機関との連携、犯罪・非行の予防活動、更生保護関係の情報提供などの拠点として、また孤立しがちな保護司同士の交流の場としても機能している。