いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などさまざまな問題を抱える児童生徒について、学校と家庭や関係機関との連携を図りつつ、児童生徒の立場に立って問題の解決を図る社会福祉士や精神保健福祉士などの専門家。アメリカで生まれ世界に広がるようになり、日本でも1980年代半ば以降、児童生徒の問題が深刻化するにつれて必要性が高まり、2008年度の「スクールソーシャルワーカー活用事業」で944人のスクールソーシャルワーカーが学校や教育委員会などに配置されるようになった。13年度実施予定の「いじめ対策等総合推進事業」では、1113人になっているスクールソーシャルワーカーを1355人に増員させる計画である。児童生徒の問題に取り組む同様の職業としては、問題を持つ児童生徒に一対一で対応して支援する臨床心理の知識を持つスクールカウンセラーがある。