総合診療を専門とする医師の名称。総合診療医。これまでの外科や皮膚科など臓器や病気を個別に診る専門医に加えて、さまざまな病気を抱える患者を総合的に診断し、地域で福祉職等とも連携して在宅医療を担う、幅広い診療能力を持つ専門医のこと。2013年の専門医制度の改革で、これまで18だった基本的な専門領域に19番目の専門医として総合診療科(仮)が新たに設けられた。総合診療医は、多くの国で早くから専門医として認められ、研修や認定が制度化されているが、日本でも高齢化などとともにその養成の必要性が認識されるようになった。なお、日本ではこれまで各学会がその専門医を認定してきたが、今後は新しく設けられる第三者機関が総合診療専門医も含めて専門医を認定することになる。14年度と15年度で研修プログラムが策定され、17年度から新制度による専門医研修が開始され、20年度から新しく認定された専門医が誕生する。