子育てをしながら就職を希望する者を支援するための施設。2006年に全国12都市で開設された。子ども連れで来所しやすい環境の整備、予約・担当者制による本人の希望やニーズに応じたきめ細かな相談、仕事と子育ての両立ができるよう地方公共団体等の保育所や子育て支援に関する情報の整備、本人の希望やニーズに適した求人の開拓への取り組み、就職に役立つセミナーの実施など、子育てをしながら就職を希望する者を総合的に支援するための施設。また、同様の役割を果たす規模の小さなマザーズコーナーが既存のハローワーク内に数多く設置され、15年ではマザーズハローワークは全国21カ所に、マザーズコーナーは163カ所になっている。14年度の事業実績は、新規求職者数21万9085人(うち担当者制支援対象者7万1560人)に対し、就職件数7万6119人(うち担当者制支援対象者6万2611人)であった。16年度からは、働ける時間や曜日に制約が伴いがちなひとり親家族を支援するための専門の就職支援相談員を全マザーズハローワークに1人配置するとともに、それまでなかった職業訓練の相談窓口が全マザーズハローワークに設けられ、専任の担当職員が2人程度配置されるようになった。