雑居部屋と集団処遇を基本にしてきた従来の入所施設からの転換を図るため、10人前後のユニット(生活単位)で個室近くにリビング空間を配置し、個人のプライバシーと自立を尊重するとともに小集団の顔なじみの関係を築くことを目指した施設ケアのこと。個室の床面積は13.2平方メートル以上必要である。2002年度から全室個室とユニットケアを組み合わせた新型特養への施設整備補助金が導入され、03年4月の介護報酬改定では「小規模生活単位型」として従来型よりも高い報酬が設定された。改正介護保険法により、それまで介護老人福祉施設を対象としていたユニットケアが、介護老人保健施設および介護療養型医療施設でも実施できるようになった。また介護老人福祉施設では、設備面での要件を緩和した「準ユニットケア」が認められた。