(財)介護労働安全センターの介護労働実態調査 (2015年)によると、訪問介護員(ホームヘルパー)や介護保険施設等で働く介護職員の離職率は全体で16.5%で、前年度と同様だった。時間給の場合、訪問介護員は1289円、施設介護職員は935円。 また、同調査では「働く上で悩み・不安・不満」については、「人手が足りない」50.9%、「賃金が低い」42.3%、「有給休暇が取りにくい」34.6%、「身体的負担が大きい」30.4%、などが多かった。厚生労働省は、賃金に関しては、介護保険の介護報酬とは別に、「介護職員処遇改善交付金」(介護保険分野)および「福祉・介護人材の処遇改善事業助成金」(障害者福祉分野)を、処遇改善に取り組む事業者の申請により、09年10月から交付しているが(介護職員1人当たり平均月1.5万円が、これが12年度の介護報酬の改定で介護報酬に組み込まれ、同年4月から「介護職員処遇改善加算」として実施されている。