厚生労働省が2012年9月に発表した「認知症施策推進5か年計画」の通称。2025年の認知症高齢者数が10年前の予測を大きく上回って470万人(65歳以上人口の12.8%)になるのに備えた、今後5年間に推進する認知症高齢者施策の計画で、主な内容は次のとおりである。(1)ケアの流れを“施設から在宅へ”とするための「認知症ケアパス」の作成・普及。(2)早期診断・早期対応のために、17年度末に、かかりつけ医認知症対応力向上研修受講者5万人、認知症サポート医養成研修受講者4000人、早期診断等を担う医療機関を約500カ所にする等。(3)地域での生活を支える医療サービスの構築のために、薬物治療に関するガイドラインの策定、退院支援・地域連携クリティカルパス(退院に向けての診療計画)の作成等。(4)地域での生活を支える各種介護サービスの整備、(5)地域での日常生活・家族の支援強化のために、17年度末に、認知症地域支援推進員を700人、認知症サポーターを600万人にする等。(6)若年性認知症施策の強化のために、ハンドブックを作成する等。(7)医療・介護サービスの人材育成のために、「認知症ライフサポートモデル」の策定、認知症介護実践リーダー研修受講者を17年度末に累計で4万人とする等。