異性との交際を希望する者が、パソコンや携帯電話を使ってインターネット上で公開されている見知らぬ相手の情報を閲覧し、通信文を交換し合うバーチャルな“場所”を提供するインターネット上のサイト。売買春のための連絡に利用したり、サイトでの出会いが殺人へと展開する事件が発生している。サイトにアクセスするだけで知らない者同士が自由にメッセージを交換できるのは、新しい人間関係の誕生を示すが、匿名の者が互いに会わないで会話することから無責任な関係が生まれやすい。2003年6月、同種のサイトを利用して児童買春を持ちかける書き込みを不正勧誘行為として処罰する出会い系サイト規制法(インターネット児童誘引規制法、正式名称は「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」)が成立した。さらに08年5月、同法の一部を改正した「改正出会い系サイト規制法」(12月1日施行)が成立し、出会い系サイト事業者に、都道府県公安委員会への届け出や18歳未満の書き込みを削除することなどが義務づけられた。