ネットワーク・エチケットの略語。インターネットは在来の人間関係とは次元の違った、もう一つの新しい人間関係を生み出している。メール、BBS(電子掲示板)、チャットでは、“会話”相手が目の前にいないために、過激な表現や暴力的な言葉遣いで相手を傷つけやすい。2004年6月に起きた長崎県佐世保市の小6女児殺害事件でも、対面的な会話とは別次元の「つきあい」が背景にあった。ネットワーク上で交わす人間関係のエチケット(社会的規則)として、ネチケットの確立が必要であることから、事件のあった長崎県佐世保市教育委員会や隣県の佐賀県教育委員会などが、インターネットにおけるルールやマナーの教育を徹底させる方策に乗り出したのを始め、文部科学省も教員を支援するサポート事業を行う方針を固めた。他方、不正アクセスによるホームページの書き換えや、DoS攻撃と呼ばれる大量同時一斉アクセスによってシステムをダウンさせるサイバーデモ(サイバー攻撃)も問題になっている。日本政府は、04年8月1日から3日にかけて、首相官邸や外務省など八つの政府機関がサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。