アラビア語によるニュース専門チャンネル。カタールの衛星テレビ放送局で、本部は首都ドーハ。アフガニスタン戦争に続き、イラク戦争でも活躍した。イラク戦争では、イラク側の主張やイラク国内の情勢、イラク人の犠牲者の情報をテロップで流すなど、アラブ側の視点に立った報道姿勢をとり、米英政府は「イラクの手先」と批判した。アメリカ兵捕虜の遺体映像を放送したほか、日本人3人の人質事件(2004年4月)では拘束から解放までの情報を伝える唯一の放送局となり、3人が解放された瞬間の映像は、日本の各テレビ局が繰り返し放送した。04年8月、イラク暫定政府は同局がアメリカ兵捕虜の遺体映像を始め、武装勢力による人質拉致、殺害警告などを放送するなど、暴力と憎悪を正当化するような報道を行っているとして、イラク国民の利益を守るという理由でバグダッド支局を1カ月間閉鎖する措置をとった(9月に無期限延長)。一方、同年5月には東京支局が正式に開設された。