インターネット経由で、パソコンや高機能テレビなどに有料で配信するビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス。NHKオンデマンドは2009年1月からテレビ、パソコン、携帯端末の「3スクリーン(媒体)」に対して、すでに放送された番組を有料で配信するもので、いつでも見たいときに、映画やドラマ、ドキュメンタリー番組、ニュースなどを見ることができるシステム。「見逃し番組」と「放送ライブラリー」がある。「見逃し番組」は毎日10~15番組とニュース5番組を放送の翌日から1週間程度、「放送ライブラリー」は過去に放送した番組の中からNHKの映像資産(アーカイブス)を配信する。民放各局ではすでに05~06年にかけてサービスを開始していたが、その内容は限定されていた。NHKの参入によって、日本におけるVODサービスは本格化することになった。また米メディアのニューズ・コーポレーションの日本法人であるFOXインターナショナル・チャンネルズはドラマの配信事業として「FOXオンデマンド」を行っており、BBCも自然ドキュメンタリーや歴史ドラマなどを配信し始めている。