2013年7月期に放映されたTBSの連続ドラマ。原作は池井戸潤の小説、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』。初回から一度も視聴率が低下しなかったという異例の記録や、最終回(9月22日)は42.2%と平成以降のドラマで最高の視聴率を得るなどの成功とともに、「やられたらやり返す 倍返しだ!」という主人公の決めゼリフが流行語大賞を獲得するなど、話題を呼んだ。銀行内部の不正に憤る主人公、半沢直樹(堺雅人)が、上司の陰謀と金融庁担当者による隠蔽と妨害に対抗。わずか数人の協力者と屈することなくエネルギッシュに立ち向かい、陰湿な銀行業務の不正を暴き、虐げられた弱者の融資先を救うストーリーは、正義の使者が悪者を退治する爽快感と現代の理想的英雄像を描き出した。主人公の決めゼリフ「倍返し」は、自分もさっそく使ってみたいと思わせるものであった。