民間非営利組織。世界22カ国の国際比較を行ったL.サラモンによれば、以下の5つの特徴をもつ。(1)組織性(定款や規約、法人格などの制度的実体性を有する)、(2)民間性(行政とは異なる組織である)、(3)利益の不配分(営利企業とは異なり、事業収益は事業の拡大などにのみ再投資し、正会員に配分しない)、(4)自律性(他組織に支配されず、独立して組織統治をしている)、(5)自発性(組織への参加が個人の意思に基づき、個人から時間や資金の自発的な拠出を募る)。日本のNPO総数は15万団体以上、このうち認証NPOは2011年末には4万4000を超え、国内生産額は2兆円以上という推定もある。認証NPOの活動内容について見ると福祉、教育、中間支援、まちづくり、健全育成などを主たる活動分野とするものが上位を占めた。02年の経済産業研究所調査によると、年間の団体収支規模は500万円未満と1000万円以上がそれぞれ4割強と二分化し、収入内訳の構成比では会費等と事業収入でそれぞれ約30%、寄付金・協賛金などが13%である。05年の労働政策研究・研修機構の調査によると、正規職員の平均年収は事務局長で213万円、一般スタッフで169万円だった。