神からの恵みを意味するギリシャ語のcharisに由来する英語。キリスト教では、神の似像として作られた人間が神にならって他者に恵みを与える善行を指す言葉として理解されてきた。現在でもアメリカではこれに近い意味で使われている。日本ではこのようなキリスト教的理解の文脈を離れて、恵まれない他者への金銭寄付を主とする慈善の意味で使われる。イギリスではキリスト教の伝来によって寄進の文化が中世に生まれ、1601年のエリザベス朝の慈善信託法以来400年にわたって、信託金を用いた福祉や教育活動は国家ではなく教会の役目とする伝統が培われた。1891年のイギリス上院の決定や、1960年のチャリティー法もこの流れにある。(1)福祉、(2)教育、(3)宗教、(4)その他の地域公益活動、などの特定非営利活動がチャリティーの認定基準となっており、狭義のチャリティーとは、チャリティー委員会による認定を受けた福祉や教育、文化・芸術や環境保護などを行う公益性を有する非営利法人を指す。