世界の水問題について協議するため、世界水会議(World Water Council)が主催する国際会議。1997年のモロッコのマラケシュでの第1回会議以降、3年ごとに開催されている。2003年の第3回は日本(京都、滋賀、大阪)で開催。水供給の確保と健康と衛生の改善、食糧・エネルギー・交通・環境とのかかわり、資金調達とガバナンスなどが中心課題となり、水供給のための官民パートナーシップが提起される一方、民営化への懸念も表明された。フォーラムでは、行動に向けた100以上の新しい約束が示され、閣僚会議では閣僚宣言と422件の水行動集が採択された。第4回は「世界の水問題解決のために地域の行動を」をテーマに、06年にメキシコシティーで開催。日本政府は、水と衛生に関するODAの新たな政策として「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアティブ」(WASABI Water and Sanitation Broad Partnership Initiative)を発表した。09年3月には、第5回がトルコのイスタンブールで開催。