残留性有機汚染物質(POPs persistent organic pollutants)を、国際的に協調して廃絶、削減を行う目的で、2001年5月に採択された条約。04年5月に発効。POPsは国境を越えて広い地域を移動し、生物の体内に蓄積するため、北極グマやアザラシから検出されるなど、地球規模の汚染をもたらしている。条約では難分解性、生体内での高蓄積性、長距離移動性、人の健康や環境(生態系)に対する悪影響を有する物質として、PCB、DDT、ダイオキシンなど12物質を対象に、製造・使用の禁止・制限、排出の削減、廃棄物やストックパイル(在庫・貯蔵物)の適正処理などの措置を各国に義務付けている。日本は02年8月30日に加入。