アウトドアでは紙やプラスチックの使い捨て容器、家庭では割れたり飽きたら不燃ごみという常識を破る食器のリサイクルが始まっている。サッカースタジアムや野球場で用いられるリユースカップは、しっかりしたプラスチック製で、使用後に回収して洗浄、再使用する。回収効果を狙って容器に預かり金(デポジット)をつける例もある。また、2005年8月発足の「食器リサイクル全国ネットワーク」は、瀬戸地方のメーカーと連携して東京の多摩地域ほか全国数十カ所で陶磁器製食器のリサイクルに取り組んでいる。回収された陶磁器は細かく砕かれ、粉末にして陶土に20%程度配合して原料化される。上薬を除去して素地として使える土に返すことで、原料リサイクルのルートが開かれた。