工場などの汚染物の排出(エミッション)をゼロにする取り組み。1994年に国連大学のグンター・パウリらが「ゼロ・エミッション研究構想」の中で提唱。工場の排水、排ガス、廃棄物、熱(温排水)などの汚染物を生産工程全体で徹底的に管理して発生量を減らし、リサイクルしてゼロ・エミッションを達成することで、企業は環境配慮をアピールできるし、コスト削減という大きな実利を得ている企業も少なくない。ゼロ・エミッションを達成するためには、あるプロセスの排出物を他のプロセスが資源として利用するといった組み合わせも効果があり、地域内の企業が連携して環境調和型のまちづくりを進めるエコタウン事業などの例もある。