英語のadopt(=養子を取る)を使ってアメリカで始まった美化活動の仕組み。“Adopt a beach”“Adopt a highway”のように使われ、市民が海浜や道路の一定範囲を決めてadoptし、対象地域には団体が看板を掲げて定期的な清掃や草刈りなどの管理を行うことを宣言し、実践する。日本でもこの語を使って地域の清掃を実践する例が出ている。実際の活動は昔から行われている河川清掃や街路清掃などの美化活動と同じだが、団体名を明らかにして宣言することによって、より自覚を持った取り組みになる効果があるとされており、道路や河川を所管する国土交通省もこうした動きを積極的に支援する姿勢を見せている。この制度を導入した神奈川県鎌倉市や東京都千代田区などでは、道路の清掃や植栽の管理などを地域住民が行っている。