二酸化炭素削減のために先進国が約束している削減目標や途上国の削減行動と、それを実現するために実際に必要な削減量との開き。現在、国際社会は、産業革命からの気温上昇を2℃未満に抑制することに合意しているが、2020年に向けて先進国が約束している削減目標と開発途上国が提示している削減行動をすべて足し合わせても、そのために必要な二酸化炭素削減量とは10億トン(ギガトン)単位の開きがあることから、そう呼ばれる。国連環境計画(UNEP)が公表した「排出ギャップ報告書2012」によると、気温上昇を2℃未満に抑制するために必要な削減量と現在各国が約束している削減量の間には約80億トン(CO換算)から130億トン(CO換算)、すなわち8~13ギガトンものギャップがあると指摘している。